つんどく君のつまみ読み

何冊もの本を床に積み上げて、同時並行で少しずつ読んでいます。印象に残った言葉などを記録していきます。

2023-01-01から1年間の記事一覧

『脳と人工知能をつないだら、人間の能力はどこまで拡張できるのか』(紺野大地・池谷裕二著、講談社、2021年)

・2020年から内閣府主導で始まったプロジェクト「身体的能力と知覚能力の拡張による身体の制約からの解放」では、脳と機械を直結させるBMI(ブレイン・マシン・インターフェース)研究を通じて、「2050年までに、人が身体、脳、空間、時間の制約から解放され…

『高校生からの読書大全』(齋藤孝著、東京堂出版、2022年)

・本とは、優れた先人たちが言葉により思考し、形成した精神の世界を、言葉により描出した世界。私たちはその本を読むことによって、先人たちの思考を自分の血肉としていく。 ・さまざまなジャンルの本を読み、読書体験を積み重ねていけばいくほど、“精神の…

『思考の整理学』(外山滋比古著、ちくま文庫、1986年)

・昔の塾や道場では、すぐに教えない。秘術は秘す。漢文を素読し、意味は教えない。→学習意欲が高まる。 ・いまの学校は教える側が積極的すぎる。親切すぎる。→学習者を受け身にする。 ・既存の知識は、編集によって、新しい、まったく違った価値のあるもの…

『生きる哲学』(若松英輔著、文春新書、2014年)

『生きがいについて』(神谷美恵子著)からの次の引用に、心を動かされるものを感じる。 「君は決して無用者ではないのだ。君にはどうしても生きていてもらわなければ困る。君でなくてはできないことがあるのだ。ほら、ここに君の手を、君の存在を、持ってい…

『プルーストとイカ』(メアリアン・ウルフ著、インターシフト、2008年)

「プルーストは読書を、人間が本来ならば遭遇することも理解することもなく終わってしまう幾千もの現実に触れることのできる、一種の知的“聖域”と考えていた。これらの初めて触れた現実は、どれも読者がアームチェアにくつろいだままで、その知的生活を一変…

『青春漂流』(立花隆著、講談社文庫、1998年)

「誰かに強いられてするのではなくて、自由に自分の発意でする労働、何らかの欲求を抑圧しながらする労働ではなく、欲求を満足させるための労働、自分の能力を発見できることに喜びを感じられる労働、そういう遊びか労働かわからないような自由な労働の中に…

『本を読めなくなった人のための読書論』(若松英輔著、亜紀書房、2019年)

文章自体が読みやすく、レイアウト的にもゆったりスペースが取られていて、とても読みやすい本だった。今の自分に合っていると感じた。心に響く言葉が多かった。 <印象に残った言葉> ・まず、あせるのをやめましょう。あせることが「読める」ようになるこ…