つんどく君のつまみ読み

何冊もの本を床に積み上げて、同時並行で少しずつ読んでいます。印象に残った言葉などを記録していきます。

2023-04-01から1ヶ月間の記事一覧

『生きる哲学』(若松英輔著、文春新書、2014年)

『生きがいについて』(神谷美恵子著)からの次の引用に、心を動かされるものを感じる。 「君は決して無用者ではないのだ。君にはどうしても生きていてもらわなければ困る。君でなくてはできないことがあるのだ。ほら、ここに君の手を、君の存在を、持ってい…

『プルーストとイカ』(メアリアン・ウルフ著、インターシフト、2008年)

「プルーストは読書を、人間が本来ならば遭遇することも理解することもなく終わってしまう幾千もの現実に触れることのできる、一種の知的“聖域”と考えていた。これらの初めて触れた現実は、どれも読者がアームチェアにくつろいだままで、その知的生活を一変…

『青春漂流』(立花隆著、講談社文庫、1998年)

「誰かに強いられてするのではなくて、自由に自分の発意でする労働、何らかの欲求を抑圧しながらする労働ではなく、欲求を満足させるための労働、自分の能力を発見できることに喜びを感じられる労働、そういう遊びか労働かわからないような自由な労働の中に…

『本を読めなくなった人のための読書論』(若松英輔著、亜紀書房、2019年)

文章自体が読みやすく、レイアウト的にもゆったりスペースが取られていて、とても読みやすい本だった。今の自分に合っていると感じた。心に響く言葉が多かった。 <印象に残った言葉> ・まず、あせるのをやめましょう。あせることが「読める」ようになるこ…